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■いくらかかったか

 お金の絡むことは、正確さが要求されます。今回の青草子2号では、金銭問題もまたテーマの一つでありましたが、調査が完全なところまでは追いつきませんでした。隠すつもりはないので悪しからずご了承ください。数字は間違うと決定的にミステイクになってしまいます。分かる範囲で書いております。

 まず今回の視察は、議員の公務で、予算計上がなされています。島原市議会の場合、常任委員会単位の活動で一人当たり上限17万円が認められています。旅費や宿泊費は規定によって計算されます。

 議員に対する旅費は、日当3000円、宿泊料13300円(東京など甲地方は14800円)で、市長ら四役と同じ計算式です。私たち委員には年に1回のことですが、市長や議長など出張のたびにこの金額を受け取ります。交通費はグリーン扱いです。これらは出来高払いではありませんので、これより高いホテルに泊まれば超過分は手出しですが、逆に安いホテルにすれば差額は得することになります。かっこつけて、差額を返還したり、受け取らなかったりしようものなら、寄付行為とみなされて公職選挙法によって処罰されます。こわいこわい。

 旅費については一般職員も原則的に同様の考え方です。(級によって額が違い、四役・議員より1〜2割低い:「島原市旅費支給条例」は又機会を見つけて調査します。)グリーン料金は四役・議員のみです。

 そういうわけで、例えばグリーン車は使いませんでした(前田課長がかわいそうです)ので、差額が出ます。支給額を全部事務局の坂本さんに預けて、実際の切符・宿泊など(旅行社で手配してもらい)夕食など割り勘でまとめて払ってもらって後で精算したわけです。視察先にやはり手ぶらでは行きにくく、菓子折りなどを持って行ったわけですが、この費用も割り勘です。

 私が遠慮しながらビールを飲んでいると「どうせ割り勘だよ、大丈夫日当の分ぐらいは戻ってくるから、存分に飲め」と先輩議員が言った如く、結果154,810円の支給額に対して精算額128,271円で、26,539円が戻り大きな負担にはならなかったというわけです。腰が痛くてマッサージを呼んだ人、赤坂の高級料亭で飲んだ人、パチンコで大負けした人はともかくとして、金銭負担があまりなかった旅好きの私にはありがたい視察研修でした。いい旅でした。

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