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選挙レポート  選挙には規制と補助がある

 名前を覚えてもらい、政策を理解してもらうには、そこには何らかの方法が必要です。
ポスターを出すなら大きいのをたくさん張った方が目立つし、はがきなど印刷物も多い方が選挙は有利でしょう。(年賀状・歳暮・中元あらゆる手段で売名をはかれば)結局お金をかけた方が当選しやすいということで選挙にカネがかかるようになります。かくして(特に今年の長崎県の流行語大賞になりそうな)「政治とカネ」の問題が起こってきます。

 そこで公職選挙法とか政治資金規正法とか法律で選挙のルールを決め、お金のかからない選挙をするように規制しています。一方でお金のない人でも立候補出来るように公費補助も用意してあります。おそらくほとんどの人はこの辺の事を知りません。(私は知らなかった。)

 ありがたいことに私は、お金がなくても立候補し当選できることを証明することが出来ました。
後に続く後輩たちのために、私自身の反省のために、市議選の内容は細かく具体的に報告いたします。現在ホームページを利用して情報公開をしているところですが、まだ途中です。次回「青草子」第2号で詳しく報告することをお約束して、今回は「あらすじ」だけの報告とします。

公営選挙

 ポスター制作費に上限約37万円、はがき送料2000枚分まで(10万円)、選挙カーに、借用料・運転手1人の日当・ガソリン代で1日約35000円、又はタクシーなら1日6万円強の費用が公金から支払われる。選挙カーの看板・スピーカー・ウグイス嬢の日当などは自己負担。はがき印刷・選挙事務所関係・手伝いに対する日当・弁当代・湯茶・新聞広告(2回まで)なども自己負担として出すことが出来るが上限が定められている。(約290万円、ただし自動車関係の費用とはがき送料はこの枠外) 

 ポスターの掲示板は選管が準備してくれて(島原で約140カ所)、そこしか貼れない。はがきを書くとき有権者の住所を確認するためにその住所名簿を閲覧コピーすることを許可される。

選挙カーを出さなかった選挙/モモタロさん

 松坂の選挙は選挙カーを出さなかっただけで、他は許されている方法をフルに使って選挙をやったわけであります。ポスターも限度額いっぱいのカラー刷り防水加工を使い、はがきも(印刷は自腹なので2色刷)限度いっぱい2000枚全部発送しました。あとは午前8時から午後8時まで7日間目一杯、立会演説(辻説法)をやりました。霊丘公民館と森岳公民館を借りての個人演説会もやりました。小さいですが看板もあげて選挙事務所を置き、タスキもかけマイクも(ハンドマイクですが)使いました。妻や姪やイトコや、友人・知人・教え子と3〜4人で歩いてまわりました。みんなから「桃太郎さん」と言われました、年配の方は「昔はみんなこうじゃった、モモタロさんじゃった。」とおっしゃっていました。他の候補が皆選挙カーを使ったので、かえって、物珍しくもあり「選挙のあるべき姿」としてマスコミも注目してくれたようでした。

支持者の応援があってこそ

 選挙カーについては、賛否両論あって、皆で当選するためにと真剣に討議しました。
選挙カーは出すべきだという意見の方が多かったのですが、これだけは無理を通してもらって、「選挙カーは出さない」ということでお願いし、逆にそのことを前面に押し出しました。

 一方、名簿作りは皆さんの助言に従い、紹介してもらったら、電話で確認して(行けるところは走っていって直接話して)、徹底的に人に会う事に徹し、選挙期間に入ったら電話作戦を展開しました。こうした根気の要る作業は友人親戚に支えられて(無償で)やっていただきました。

 モモタロさんの犬サルキジさんにも日当は出していません。ポスター貼り・名簿の整理・宛名書き・個人演説会の準備なども手分けしてやっていただきました。

 そして何よりも支持してくださった一人ひとりが、本当に草の根で支援の輪を広げていただきました。本当にありがとうございました。市議選のいろんなエピソードは次回第2号で報告します。

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