2005/2/1       topへ

毒饅頭を食っていたのは自分だった!

そもそも毒饅頭の意味も知らず、野中広氏の『彼らは毒饅頭を食った』の表現に
思い当たることが多く、今回田代先生の方向転換に異を唱えるためにあえて
「毒饅頭」の用語を用いた。

野中氏が批判した連中はポストなり金なりと引き換えに魂を売った輩である。
田代氏はすでに地位も名誉もお金も(多分)あるわけで魂を引き換えにするほどの
ものは無かったはずである。あるとしたら、無名に転ずる名士たちへの同情憐れみ
ぐらいであろう。改めて田代先生を評するのにこれだけ厳しい言い方をする自分は
いかほどの痴れ者か!と悲しくなる。

先生は、以下のような趣旨のことをおっしゃった。(と、解釈している)
この度の有明島原の合併が、半島1つを願った私たちの本意から
大きく外れてしまったことは承知である。
しかし次善の策を考えると、
その精神(魂)は最初から無かったものと諦めて、
まずは3つの合併を成し遂げよう。
今のままの3つでは先は見えないが、又4年後市長選挙がある。
そのころまでに世論を盛り上げ、
若い人たちの中に半島1つの機運をつくろうではないか。 と。

志を捨てて、形だけを整える(田代)のがいいか、
形は残らずとも、志だけは持ち続けよう(松坂)。
または、
未来にかけようではないか(田代)、
今諦めたら未来は無い(松坂)・・・そんなせめぎあいだ。
おまけに田代先生は僕らを立てて、君たちがいる限り未来はあると
おだててくる。

かくして、歴史は繰り返す。大人たちは自分たちで変えることをせず
子供たちに未来を託す。その子供たちもまた、分別を身に着けると
諦めて、俺たちまでは仕方が無い、俺たちの失敗は必ずこの子達が改めてくれると。

私はこうした大人たち一般に対する不平不満を田代先生にぶつけたことになる。
ある意味年齢的にはとうに諦めている世代に属する田代先生にである。
「何を今更松坂よ」と「大人になれよ」「清濁併せ呑む度量を持て」など
いいたい放題の世代である。
そんな中にあって、田代先生は違っていた。
その志は明治維新のころの志士たちのそれであった。
私が田代先生に多くを求めすぎたことの裏返しが
『毒饅頭』の言葉になってしまった。

随分多くの人たちが田代先生にお願いに行ったことを聞き及んでいる。
先生の心中を思うに・・・私はなんとも胸が締め付けられる。

結果的に、いろんな段階の私利私欲どもが田代先生の純粋を蝕んだことになる。
都合のいいところだけ先生に世話になり、いいとこ取りの合併を成し遂げた。

県にとっては「半島1つ」は3つくらいにするためのおとりでしかなく、
ひとつになればそれはしめたもの!そこには理想も志も無く、
国の意向・知事の意向に沿うだけの数値目標でしかない。

田代先生の苦肉の打開策、
「半島ひとつを現実的視野に入れた3市それぞれの合併」
この時点で、実は先生も僕も毒饅頭に気づいてよかったのである。
分割合併を進める人たちの低レベルな志とハイレベルな頭脳に
僕らの純粋な志は飲み込まれてしまったのである。
まとまりつつある3市に半島1つを目指す機運が微塵でもあるだろうか?
早く合併特例債無用論を展開するべきだった。

結果為政者たちの都合だけの、特例債に群がる下衆どもだけの合併が残った。
自分たちで仕事をしようとするのではなく、
与えられたとおりが一番と信じる役人どもと保身に明け暮れる議員どものためだけの
合併が残った。合併しないこと・小さな合併・大きな合併それぞれの段階で
複雑極まりない私利私欲と保身が渦巻いた。島原半島に欠け落ちていたのは
民意である。(南有馬・口之津にかすかに現れたが・・・)

対馬の例:合併協議会では7人助役を確認していたが、いざ新市がスタートすると
その約束は反故にされた。(市民の目線が恐かったのだ)
五島の例は言うまでも無い。

五島市の民意の圧倒的な勝利のすぐ横に、
「島原有明は議員全員在任特例で2人助役制」の記事。
私は島原の市会議員であることが恥ずかしい。

島原有明の合併協議会(1/30)をケーブルテレビで見た方たちは
組織機構の問題で2人助役制が読み取れただろうか?
配布された資料の図の中にさりげなく印刷されていたのである。会議の中で
二人助役についてどの委員からも質問さえ出てこないという異常事態。
事前に全委員に対して説明済みだったわけである。
新聞記者たちは、(傍聴者と同じく発言できないので)
会議終了後事務方に説明を求めて殺到したそうである。
あきれ果てたる暴挙。たかが5万の市に助役が2名という歴史的汚点を残す。
(※松坂の妥協案は合併時に島原助役は解任して、有明三役から助役採用)

私たち市議数人は、合併の意味を置き去りにした二人助役と部制導入という
合理化に真っ向から対立する非合理化を何とか食い止められないかと走り回ったが
(走り回った経緯は又後日報告)徒労であった。

すでに賢明な市民はもう諦めているのだろう。松坂たちが何を言っても信じるものか
てめえたちは在任特例を採って、身分を確保し何が今更助役は余計だ!?
余計なのは手前ら議員なんだよ!返す返すも恥ずかしい。

もともと僕は議員も本則どおり即選挙がいい。
特例法で合法とされていても民意の同意無しに在任はすべきではない。と、言いながら
民意が許せば在任も仕方が無い。・・・・と甘えていたのではないか。
ここは実は僕もまた市民であったから「民意は在任を許さない」ことを知っていたのである。
だからここは民に下駄を預ける必要は無く、
とにかく『在任はダメ』と言い続けておくべきだったと、反省している。

KaZ氏のような屁理屈やが特例法に認められているからとか何とか
言いがかりをつけてくるのも目に見えている。
総体としての島原市議会は議員定数については確か最終投票で特例4(在任)が6票で僅差の多数
となり多数決により議会の意向となった。

(多数決とはいえ)在任の毒饅頭を食った議員どもに2人助役を批判する資格は無い。
議員在任、助役2人などを持ち出す市長に合併の精神があろうはずが無い。
合併のおまけの特例債の使い道だけ考えるのが関の山。

この数日すっかり体調を崩している。
在任毒饅頭の毒が脳まで侵している。