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戦争1ヶ月前のこと

ブッシュアメリカがイラクに戦争を仕掛ける1ヶ月前の文書が出てきましたので、
ちょこっと、立ち止まって考えるのもいいかと思い、採録することにします。

2003年2月21日 長崎県(の外郭団体)主催の「地域おこしの報告会」において、私松坂が、森岳まちづくりの会を代表して発表報告をした時の文書です。

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きたるべき脱車社会
「車を降りて歩こう!」

 私たちは、真剣に地球のことを考えなくてはなりません。地球規模でものを考えるということでせっかく生まれた「グローバル」(globe=地球)という言葉はすでに死語になりつつあります。地球世界経済をアメリカ標準に合わせてアメリカさえよければよいという身勝手が「グローバル経済」の名のもとに押し進められようとして、世界中の総スカンを浴びて、「グローバル」の語は「地球を食い物にする」という意味に成り下がったからです。

 ついでに言えば、経済で攻めきれなくなったアメリカは、今度は力ずくで、なんと戦争で世界を制圧しようとしています。アメリカの論理は軍需産業と自動車産業に象徴されます。何が何でも戦争を起こし続けるんだというアメリカの論理は(日本政府の対応は別として)私たち平和憲法を持つ日本人にはなじみません。ましてや被爆県長崎の県民にはうさんくさいものに映ります。私たちの良識でなんとか戦争をやめさせたいものですが、果たしてどうなることでしょう。

 さて車の問題です。自動車はさすがに日本でも基幹産業であるゆえに、多くの問題をはらんでいるのに、見過ごされています。エネルギーの問題、地球環境温暖化問題、そして「心の荒廃」の問題です。京都議定書で明らかになったように、省エネ感覚を全く持ち合わせていないアメリカが世界の自動車標準であるために、自動車の膨張はそのまま地球の命を削り落としています。石油が足りなくなったら、中東から奪い取ればいいと考えているアメリカに、あるものを大切に分け合って使おうという発想などはさらさらありません。そのアメリカ標準が日本にも入り込んだために、色んな場面で問題が顕在化し始めました。車はある意味で現代文明の典型になりました。
 国土の狭い日本では公害などいち早く問題が見えてきたし、「もったいない」という感覚が備わっている日本人には、効率優先・お金優先の行き着く先が見え始めています。私たちは今、英語ではなく、日本語で地球のことを考えなくてはなりません。車を降りて考えなければなりません。

 前置きが長くなりましたが、私たちは「歩くこと」を真剣に考えてみる価値があります。車によって得たものと失ったものを「こころ」をものさしに考えてみるといいでしょう。ここまで徹底して車社会になると、いきなり車から降りてもとまどうばかりです。でも幸い田舎には、私たちの住む島原には、車のない頃から十分豊かだった島原半島には、車社会になる前からの街なみが残っています。きたるべき脱車社会に大きなヒントを与えてくれています。

 ここに私たちは「しまばら散策モデルコース」を提案し、歩くことの楽しみを紹介する次第であります。「心ゆたかな時間を過ごせる街」を合い言葉に活動を続けている私たち森岳まちづくりの会からのささやかな提案であります。(文責:松坂)
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この1ヵ月後2003年3月20日
ブッシュ米大統領はイラクが大量破壊兵器で世界に戦争を仕掛ける前にと、イラクに対して先制攻撃の戦争を宣言したのであります。

私は、そのことを2003/3/25付「うず潮」でも書いております。
今の世界は(日本は)、その後ますますおかしな方向に向かっております。