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談合情報調査報告(とらふぐ養殖施設)

基礎資料@(2004/10/19付島原新聞より)
談合情報で入札を延期
トラフグの陸上養殖施設
 島原市が発注するトラフグの陸上養殖海水処理施設整備工事の入札に関し、
報道関係者に十八日、談合情報が寄せられた。同様に情報を受けた同市では、
同日午後に予定していた入札を延期した。
 市用地菅財課によると、談合情報は同日午前、匿名の電話で寄せられたという。
同日午後二時から入札を実施する予定だったが、談合情報が寄せられたため急きょ、
延期したもの。
 同市では来年度からトラフグの陸上養殖を始める予定で、本年度当初予算に
事業費として二億千九百万円の予算を組んでおり、今回の入札はその一部。
指名競争入札で県内外の二社が参加している。
 市公正入札調査委員会で今後、談合情報の信憑性を判断する。入札参加業者を
呼びだして聞き取り調査を実施し、各社個別に事情聴取を行い、事実かどうかを確認。
談合が行われたと認められた場合、入札の延期・中止の措置を講じる。また、談合の
事実が確認できなかった場合、談合を行っていない旨の誓約書を両社に提出させ、
入札を実施する方針だ。
 同課では「情報の信憑性は今のところ分からないが、談合情報が入っており、
時間的余裕もなく、今回の入札はとりあえず延期する」と説明した。

基礎資料A(2004/10/19インターネット情報と耳からの情報)
「落札予定業者は吉岡市長の身内と関係がある」

私(松坂)は
Aの情報は新聞社が調査して確認できなかったために報道記事@では
削られたものと判断しました。

早速、誰でもが調査できるオープンになっている情報を入手

基礎資料B
指名業者は
●(株)ジャパンアクアテック(長崎県北松浦郡小佐々町黒石免字小島339-41)
●三菱重工業(株)九州支社(福岡市博多区博多駅前2-2-1)
の2社。

用地管財課及び記者クラブで聞き取りの段階では、
情報そのものが電話だからか談合情報の細かい内容は教えてもらえなかった。
結局確認できた内容が島原新聞記事の範囲だったのだろう。

情報の中に市長の息子さんが落札予定会社の関係筋であること、
(これは未確認で公表するのは危険すぎることですが、
後述するように確認が取れていますので公表します。)
落札予定会社はジャパンアクアテックの方であること、が聞き取りで確認できました。

私は、嫌な気持ちがしました。市長選間近なので、反市長派のデマであればと願いました。
その一方で、本来この金額の指名は10社をめどとするのに、
2社では疑われても仕方がないと思いました。つまり官製談合を疑いました。
私は疑念を晴らすべく、まず市長に面会を求めました。

面会して、単刀直入「このたびの談合情報の件で、落札予定の会社に市長の
息子さんが勤めていると情報が入っているが、まさかそんなことはないですよね。」と。
課長たちに根掘り葉掘り聞いて、あらぬうわさ(デマ)を広げてしまっては
大変失礼に当たると思い、直接確認の行動に出ました。私にとってこんなスキャンダルで
市長を追い込むことは本意ではない。きれいさっぱり疑念を晴らして、明日からは
これまでどおり合併の件・新市の方向・施政方針などで対峙しようと考えたからだ。
もちろん市長は私の目を見て毅然と否定なさった。
「自分の息子がその会社の社員であるはずがない。」と。
正直私は、『よかった!』と思った。

実は先般吉岡庭二郎後援会総会懇親会の席で息子さんとは挨拶を交わしている。
まだお若くてすらっとした感じの好青年だった、県外の九州内のどこかにお勤めだと
聞いていたので、その旨をお話して、「ところで息子さんは何をなさっているんですか?」
「海洋開発の仕事をしている」ということで、とにかく今回の落札予定会社と
息子さんは無関係だと確認して、これできれいさっぱり疑念を払ったつもりで・・・退室したものの

階段で「海洋開発の仕事ではスッキリしないなあ」と市長会談を振り返りつつ
でも市長のほうからはっきり海洋開発などと具体的内容を言うのだから
信用しよう!と言い聞かせつつ・・・
次なる疑念の払拭のために用地菅財課に向かった。
『なぜ指名業者がたったの2社なのか』という疑念である。 

指名の仕組み(用地管財課)
用地管財課でも基礎的なことを確認した。

指名選定委員会は助役を長として総務・建設・都市整備・農林水産
・用地管財・水道の各課長と教育次長の8名から成る。
(市長は予定価格を握る立場上選定には参加しない。)

公正入札調査委員会は(第3者が入るのかと思いきや)
助役を長として用地管財課長・管轄の課長の3名で構成(今回は農林水産課)。
業者の談合ならともかく官製談合(官も関わる談合)の場合は全く意味を成さない
公正入札調査委員会ですねと辛口な感想を言いながら話を聞いた。
実際は担当課長が原案をリストアップし検討するそうだ。
規定により○(忘れた)千万円以上は10社程度を目安として指名する。
ランク(実績)や住所など考慮して平等に選ぶ、8に成ることもあれば13になることもある。
(だれでも参加できる形式は一般競争入札と言って、県は2億円以上で導入していると)

話しているうちに、市長の言葉が気になりだして、途中席を中座して
再度市長に面会を求めた。

「支持者の人に、例のうわさはデマだったよ、市長の息子さんは談合情報にあった
落札予定会社には全く関係のない海洋開発の仕事をなさっていると説明しても
かえって疑いが深まると思う。何せフグの養殖ですから、その会社の正式名称を
教えてください。よろしくお願いします。」と、私。
(市長室にテープでも回っていればありがたいが、正確な言い回しではないかもしれないが、
大筋違っていませんので割り引いて聞いてください。言葉尻ではなく
その内容を理解してください。)

「海洋開発研究所です」と、市長。私がノートにメモをしているのをみて
「株式会社海洋開発研究所」と繰り返された。「福岡でしたっけ」と私。
「伊万里です」と市長。「伊万里の株式会社海洋開発研究所ですね。」と復唱。
もちろんこの会社と予定業者は全く関係がないことを確認した。
さすがに市長も不愉快そうで「市長選を前にこんなことでほじくり返してどういうつもりか!」
やり方次第では自分にも考えがあるぞと言わんばかりだった。
潔白であれば怒る気持ちは十分分かる
。「私もこんなことは本意ではない。こんなことは嫌だ」と言い、非礼を詫びて退室した。

再度用地管財課
指名2社の会社名・住所・電話番号を教えてもらった。基礎資料Bの分である。
嫌な予感がした。ジャパンアクアテックの住所小佐々町は伊万里のすぐそばである。
「なんか嫌ですね、今市長に聞いてきた市長の息子さんの会社は伊万里ですよ。
関係ないっておっしゃいましたけどね、いやだなあ。」と話しながら、どの道
用地管財では何故たったの2社になったのかわからないので、

農林水産課に向かった。ここはさすがに職員が多くて(昼休みだったが)
内容が内容なので、課長に昼食は済みましたかと確認して
情報公開室(小さな部屋がある)に移動して、「別に密室にするつもりはないけれど
例のとらふぐ養殖の件だから・・・」と断って切り出した。
「仕事が特殊だから少ない、長崎県で実績があり該当するのはこの2社しかなかった」と。
「県外全国探せばあるでしょ」「指名願いが出ているところからしか選べないんだ」
首をかしげながら、ついでに「ところで伊万里の海洋開発研究所って知っていますか?」と聞いてみた。
「知らない、何ねそれは」「いや水産関係のようだから課長ならご存知かと思って・・」
「会社なんて山のようにあるんだから、その会社の職員に誰がいるかまで分かる資料はないと思う」と。

(はてな)
確かに私は心の中で、この会社に市長の息子さんがいることを確認したい、
この会社がジャパンアクアテックとつながっていないかという疑いを晴らしたいと思っていた。
課長は何を聞き違えたか、会社の存否を尋ねるだけの私の質問に、そこの社員のことまで
聞いたように反応した。(ああ、知っているんだなと思った。)
(今回の談合騒ぎで浮上した名前だ・・・ぐらい言えばいいのに、知らないと言った。)
実際に知らないのかもしれない。深入りしなかった。
2社に至った経緯はよく説明してくれたが納得できなかった。

再再度用地管財課
指名願いが出ていない場合は指名できないということだが、それなら
該当する特殊な業者が1社もなければ契約できないではないか。
指名願いはいつでも出せるから、そういう場合は指名願いを出させて指名に入れるとの返事。
確認のため農林水産課長も用地管財課に来てもらって再確認した。
それならば2社では10社程度の規定に程遠いが、10社に広げるための策は講じなかったのか。
努力したが何せ特殊だから結局2社との返事。
疑念は晴れなかった。晴れなかったが、そういう事例は過去にもいくつかあるとの説明だった。
ならば、今後の課題ということで、これで手打ち。自分でもこんなスキャンダル暴きのような
ことはしたくないので、これで調査は終わりにしようと思った。

李下に冠をたださず
指名選定委員会は10月6日だったと言う。先般私が9月議会最終日政治生命を張って
市長・助役に苦言を呈し、疑われるようなことはするな!と言い、言葉控えめに
「李下に冠をたださず」と繰り返し、少なくともお二人の心の片隅には届くように
伝えたつもりだったのに、こうして官製談合を指摘されても納得が得られる説明が出来ない
2社指名をやってのけるなど、私の決死の討論は何も伝わっていなかったと失望した。
潔白で結構だ!しかし怠慢のそしりは避けられないだろう。2億の仕事であるぞ。

市長にだまされた
メモまで取ったのだから、確認までは礼儀と思い、インターネットで
海洋開発研究所を検索した。さがすのにちょっと苦労したが
正式名「株式会社海洋開発技術研究所」で見つかった。
「技術」の二文字を以ってだまされたと言う気はさらさらない。
実際にその会社に行って市長の息子さんの存否までは確認していない。
しかし市長が言ったのである。
自分の息子の会社は今回の問題の会社とは関係ないと!

何のことはない。
関係大有り。ジャパンアクアテックは海洋開発技術研究所とグループ会社ではないか!
グループと言っても4社から成るまさに同じ会社同然である。
私が訪問する2日も前に談合情報を受けて、自分の息子の会社名と
落札予定会社、確かに名前は違う。知らなかったとは言わせない!
http://www.felco.ne.jp/felco/jat/
あれだけ堂々と言ってのければ目を見てこの人は信じていいと思ってしまう。
だまされるところだった。
官製談合があったかどうかは司直の手に委ねよう。私の仕事ではない。

しかしこれは事実である。自分の息子の会社と今回の落札予定会社は
関係があることを知っていながら「関係がない」と言ったのである。
私は神明にかけて、市長の不実を訴える!けして許さない。

農林水産課に行って、何故知っていたのに知らん振りをしたのかと職員の前で
課長をなじった。課長補佐がアクアテックの社員のものらしき名刺を引き出しから出して
その裏に4社のグループ会社があることを確認していた。
その名刺のコピーをくださいと言ったが、応じてくれなかった。

続いて助役室に行って、経過を全て確認した。
肝心なことは知らないとしか言わなかった。当たり前である。
助役たちが公正入札調査委員会で、業者に「談合しましたか?」と聞いたのと同じことを
やっているわけだ。あなたは官製談合をやりましたか?やりましたと言うわけがない。
だからここは司直に任せよう。

私にとって市長が嘘を言ったというだけで十分である。
調べればすぐに分かるでまかせを、よくもまあ言えたものだ。

一つ確認できたことがある。
指名業者選定委員会の指名結果(今回の指名は2社でしかもその1社は市長の息子の親会社であること)
は最後は市長の決済である。市長はこの事実を(2億円もの契約に絡む重大な決済を)自ら行ったのである。
助役には、「知らなかったとはいえ市長だけの責任とは言わせない、重要な役割を果たしている」
「このまますんなりこの2社だけで入札をやろうものなら、私は許さない!」と啖呵を切った。
「今から市長にも一言言おうと思っていたが、もうやめた!(どうせ知らなかったと言うだけだ)」
助役が「じゃあこのことは市長に伝えろということか」と。
「そんなことはどうでもいい嘘つきに嘘つきといっても始まらない。どっちでもいいけど私は行動で示すのみだ」
かなり毒舌を吐いた。悲しかった。

この報告を読んで、「何を松坂は吼えているんだ!?青いなあ」と言っている人も
多いかもしれない。県会議員の半分以上が公共事業業者(関係者)であると言う現実。
国会議員のかなりが族議員という現実。諦めているかに見える役人たち。
必ず変えてやる!少しだけでも変えてやる!今日は怒り心頭だ!

こんな内容は、本当は一晩置いてもっと穏やかな気持ちで公表しないといけないことは承知している。
読む人は阿修羅のごとき松坂を見てさぞ不愉快だろう。
しかし事は急を要することでもあり、私のこの行き場のない怒りを共有していただきたく
あえて即日公表するものです。名誉毀損で訴えられても訂正はしない覚悟です。
2004/10/20

未練
市長の息子さんの勤めている会社は伊万里にある株式会社海洋開発研究所。
アクアテックの兄弟会社である伊万里にある株式会社海洋開発技術研究所。
この二つは全く別の会社で、全ては松坂の誤解であってくれることを望みたい。
この最後の望みをつなぐべく三たび市長を訪問するつもりだったが、
そうでなかった場合自分は人間でいる自信がなく、三度目の訪問はしなかった。

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