選挙区を分けた選挙と
全域選挙ではどちらが有利か

本来なら新設対等本則で、市長選挙と同時に全域選挙が一番だと考える。
住民の声を一番反映する形だからだ。

ところが今島原地域合併協議会の流れは、編入特例の5番目
在任特例プラス定数特例というパターンが採用される方向だ。

定数特例を採って、選挙区を分けるのは両方の融合が遅れるから
私は絶対反対である!

島原有明に関して言えば特例の4番目(在任のあとは普通選挙)
との比較が自治法上限と同じなため、きちんと比較されていない。

在任を採るとらないは別のこととして
そのあとが問題だ。

1(選挙区を分けて有明7・島原23、合計30名)と
2(全域選挙区で30名)はどちらがそれぞれの地区選出が多いか

ということだ。
もともと有明町は16名定員が、先般14名に減ったが人口比率で言えば
ほぼ島原の2倍議員が存在する。逆に言えば島原の議員の半分の得票で
当選するのであります。それは、過去のデータを見れば明白であります。

人口比でいくと、島原23に対して、有明7が計算式。それが編入定数特例だ。
全域選挙の前に、有明町が候補者を例えば8〜9名ほどに絞り込んでくれば
がっちり基礎票を重ね、投票率の高い有明町は全員当選は可能だろう。
しかし現職全員が譲らず立候補したり、さらに島原から新人が立ったりしたら
どうだろう。

これまでの得票データだけからすると、島原市議の最下位当選を上回る
有明候補は2〜3名あるかないかだ。そこで統一選挙区は有明不利という見方が出来る。

その一方で有明町議はこれまでわずか1万人口の狭いところで得票したわけで
今度は一気に選挙区が4〜5倍に膨れ上がる。
この計算で行けばいままでの4〜5倍得票できる。
同じように考えると島原市議は2〜3割人口が増えるだけだから2〜3割の
増加しか見込めない。
もちろん足し算だけではなく、双方票の食いあいがあるわけだから、
予想は難しい。

私の経験則で言えば、(先日有明町議選挙を経験したばかり)周辺部ほど
票が固い。切り崩しは非常に難しい。逆に中心部ほど浮動票が多いから
簡単に切り崩せる。
考えてみたら分かる、私たち町中の人間はめったに周辺に出かけないが
周辺からはショッチュウ町中に出かけてくる。
してみると、有明町からの候補は、基礎票をしっかり固めていて、
それは簡単には取られない。そして人口4万という莫大な票田に
票を集めに行く。足し算だけ考えればいい。一方島原からの候補は
防戦一方。有明町に出向いていってもほとんど初対面のようなものだろう。
親戚を頼るなら、それはまた逆もまた真である。島原の候補が有明の親戚を頼って
20票集めるうちに、今まで自分に入れてくれていた市内の知人が有明候補の
親戚であったら、簡単に20票失うのである。14人全員は無理だろうけれど
人口比7名のラインで判断するならば、圧倒的に統一選挙区は有明

島原市内で、レイキュウ地区など中心部の候補が三会杉谷安中など周辺域の
候補に比べて少ないことがその証拠である。

結論:選挙区を一つにすると島原が不利

その決定的な事例が、飛び込んできた。2004/4/26
岩手県大船渡市の選挙結果である。

下記新聞記事で概要は分かると思うが、旧三陸町の人口比で獲得できる議席数は
26議席中5議席である。結果は旧三陸町から9人という圧勝である。

人口 在任 人口按分 結果 立候補者数 参考:定数特例があったなら
旧大船渡市 36500 24 21 17 24 24
旧三陸町 8500 16 5 13 6
新市 45000 40 26 26 37 30


資料1:東海新報 2004/4/26 (岩手県地方紙)

2004大船渡市議選
現21人、新5人に栄冠
三陸地区から9人当選
合併後初、多数激戦制す
初の自民党議員が誕生 ■大船渡
☆☆☆4月26日付1面
写真は・・・開票の行方を注視する参観人

 任期満了に伴う大船渡市議選(定数26)は二十五日、市内四十四カ所の投票所で一斉に投票が行われ、即日開票の結果、向こう四年間にわたって新生・大船渡市政の一翼を担う新議員二十六人が決まった。三陸町との合併後初の選挙として注目された今市議選には現、新、元合わせて三十七人が立候補。従来の集票地図が大きく変化する中で展開された多数激戦を勝ち抜いたのは現職二十一人、新人五人で、大船渡地区から十七人、三陸地区から九人が当選した。政党別では、自民が同市議選史上で初めて議席を獲得し、公明も現有一議席を確保。しかし、社民は唯一の現職が落選して議席を失い、三人の公認候補を立てた共産も現職一人が苦杯を喫して二議席を維持するにとどまった。

社民、議席失う
 今市議選は、五月八日の任期満了に伴うもの。三陸町との合併で新生・大船渡市が誕生してから初めて、昭和二十七年の市制施行から通算すると十四回目の通常選挙で、合併時の定数40から14減の新定数で争われた。
 立候補したのは現職二十九人、新人七人、元議一人。定数を一人上回るだけの最少数選を展開した過去三回の選挙から一転、定数を十一人上回る多数激戦となり、前回選を大きく上回る競争率のもと、十八日の告示から一週間にわたって激しい集票合戦を繰り広げた。
 市選管のまとめによると、午前十一時現在の投票率は40・18%で、前回の42・76%を2・58ポイント下回った。朝方の雨が有権者の出足に響いたとみられるが、投票率は夕方から徐々に伸び、最終的には過去最低だった前回を1・30ポイント上回る84・97%となった。
 午前七時から始まった投票は午後八時で締め切られ、同九時十五分から市民体育館で即日開票された。会場には三十七陣営の運動員ら関係者、一般市民が数多く詰めかけ、開票作業を参観。当落の行方が混沌としたまま投票日を迎えた選挙の結果を待つ場内は、張りつめた雰囲気に包まれた。
 得票状況の中間発表は午後十時半過ぎから三十分ごとに行われた。開票作業は順調に進み、同十一時五十二分に、最終確定票が発表され、新議員二十六人の顔ぶれが決まった。
 当選した二十六人のうち、二十四人が立候補した大船渡地区の当選者は十七人。今市議選で最大の焦点となった三陸地区の当選者は立候補者十三人中九人となり、改選後の議会で定数の三分の一の勢力を確保した。
 また、現職は八人、新人は二人が涙をのみ、元議一人も返り咲きを阻まれた。
 町別の当選者は盛町二人(現一、新一)、大船渡町五人(現四、新一)、末崎町一人(新一)、赤崎町四人(現三、新一)、猪川町一人(現一)、立根町二人(現二)、日頃市町二人(現一、新一)、越喜来四人(現四)、綾里三人(現三)、吉浜二人(現二)という内訳で、改選前との比較では大船渡町と綾里が三人減、吉浜が二人減、末崎、猪川、日頃市各町と越喜来がそれぞれ一人減となった。
あす、当選
証書付与式

 大船渡市選挙管理委員会は、二十五日執行の市議選で当選した二十六人への当選証書付与式を、二十七日午前十時から市役所地階会議室で行う。


資料2:視察レポート(青草子2号)資料より

旧大船渡市は36500・旧三陸町は8500編入合併によって2年前に合併し、45000で新大船渡市。人口比はまさに島原・有明の参考事例である。合併直前に町議選のあった三陸町は条例数20を16に減らす条例改正をして町議選。編入・在任特例が確定してからの選挙だったから、当選町議は市議に格上げされて、大船渡市議の残任期間(2年強)が任期。

 定数減をしたこともあって、在任特例はさほどの混乱もなく受け入れられた。(有明の定数減もこうした流れで解釈できる。)新市最初の選挙は選挙区を分けることのない一般選挙で新条例数26で争われる。現在在任特例数40名の大所帯が26に減るとあって来年4月の市議選を前にすでに町には「なまえ」看板があふれ過熱気味という。(2003/12の情報)

詳しくは青草子2号へ