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『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』


ポール・ゴーギャン1897年
139cm×375cmの大作 ボストン美術館所蔵

 タイトルもさることながら、色々考えさせられる作品だ。
ゴーギャンと言えば、美術の授業でも出てくる有名画家で、ゴッホと共同生活をしていたとか、
フランスでの文明生活を捨て、自然に囲まれたタヒチに渡ったとか、それだけでも興味がそそられる。
サマセットモームの小説『月と6ペンス』のモデルということで、月:理想と6ペンス:現実の寓意。
美術(絵画)に関心ある者なら、何らかの刺激を受けたと思われる。

 ぼくも、ご多分に漏れず、通過した。中学・高校と美術部に所属し、高校時代は一時期「芸大」を目指そうなどと
思ったぐらいで、『月と六ペンス』は(中身はもう忘れているが)バイブルだった。
 と、言いながら、ぼくは、この大作の存在は知らなかった。(じっくり画集を観ることもなかった)
大学時代は(芸大ではなく慶応義塾大学の文学部に進んだのであるが)パレットクラブという美術サークルに籍を置いた。
美術という共通の趣味を持つ故に波長も合って深い付き合いの出来る友人に恵まれた。
 その一方で、芸術を極めようなどというタイプは、まだ高校美術部の方が存在していて(彼らは芸大を目指した)、
芸術は趣味の域を出ない物足りなさはあった。
 今の大学はどうなっているか把握していないが、当時(1970年代)の大学キャンパスには、部室棟があって、面白かった。
長屋みたいなもので、実に雑多な、様々な世界が混在していた。
 パレットクラブは、日吉に独立のアトリエを持っていて、長屋群から離れていた。
 三田に移ってから、パレットクラブから分派した者たちで「慶應美術部」を立ち上げ、廃部になったサークルの空き部屋を占拠?した。
そこで、芸術談義もし、絵も描いた。ベニヤ板を数枚つないで、このゴーギャンの大作を実物大サイズで「模写」をした。
暑い夏、当時は冷房などない。タヒチも結構暑かったろうと、ゴーギャンを気取った。
 完成作はしばらく部室棟の階段の踊り場に飾ってあった。

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以下、工事中。
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